自治体から委託や指定管理者の指定を受け、コミュニティセンターや宿泊施設などの公共施設を運営しているほか、自主事業としてたまり場・居場所づくりを行っています。
公民館・地区センター等のコミュニティ施設、老人福祉センター、農林水産業に関する交流施設、宿泊施設、青年自然の家 自治体の委託や指定管理者としてコミュニティセンターなど公共施設を運営。 公共施設を地域づくりの拠点として活用する取り組み。
私たちが目指すのは「新しい公共」です。 社会の大きな変化は、公共サービスの民営化が進んできています。 本来、公共サービスの多くは人の命や成長・発達を支えていくものであり、住民が地域で行っていたものです。 これからの公共サービスは「市場化・営利化」していくものではなく、再び地域に戻し、住民主体の参加・運営、すなわち「市民化・社会化」していくことが必要となります。 地域が抱える課題の気づきから、自分たちの力だけではできないことを行政や市民とともに、「協同労働」でみんなで実現します。
「静岡ゆい軽トラ市」は、静岡市清水区の由比漁港に毎回2000人以上が集まる大型のイベントです。 自治体や商工会が主催する軽トラ市は全国にありますが、由比では地域の人々が主催しています。きっかけは、老人福祉センターなどを指定管理者として運営する静岡駿河地域福祉事業所(静岡県静岡市)が行った「まちづくり講座と茶話会」でした。自治会長や利用者団体代表などが地域活性化案について話し合いをし、「軽トラ市」のアイデアが出ると、ワーカーズコープの事務局が企画書にまとめました。 実行委員会形式で2021年に開始し、軽トラやキッチンカーなどで50~60店が出店、賑わいをつくり出しています。
従来の公共サービスにはなかった取り組みが生まれています。 桜井出張所(奈良県桜井市)は、指定管理者として桜井東老人憩いの家を運営しています。病院やスーパーが近くにないなど、過疎化で生活に困る高齢者が多くいる中、元気高齢者が地域で活躍する機会をつくろうと開催した「おせっかいサポーター養成講座」には、住民10人ほどが参加。有志で「おせっかいクラブはせ・さん・さん」を発足し、野菜や小物細工を販売する「さんさんマーケット」などを実施。桜井出張所は、住民同士で助け合う活動を支えるため、地域通貨でやり取りをする仕組みをつくりました。 住み慣れた地域で誰もが生きがいを見つけられるよう、取り組みを続けています。