使用済みてんぷら油等を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)を精製。 バスや発電機、農機具等の燃料として利用されています。 太陽光発電設備も積極的に導入し、地球温暖化対策に貢献しています。
ご家庭で使用されるてんぷら油の多くは廃棄処分されています。 ワーカーズコープでは各自治体や協同組合、企業等とともに、てんぷら油の回収運動に取り組んでいます。 スーパーの惣菜コーナー、地域の飲食店で使用されるてんぷら油も含めて再利用を呼びかけ、回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)を精製しています。BDF燃料は燃焼してもCO2排出はゼロカウント。 日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しており、脱炭素社会の実現にむけて様々な団体と協力して取り組んでいます。 事業所の屋根への太陽光発電パネル設置もすすめています。 東日本大震災の後、故経済評論家の内橋克人氏が提唱された「FEC(フード・エネルギー・ケア)の地域での自給」という考え方と出会いました。 BDFの取組も、太陽光発電も、目指すものはエネルギーの地産地消。 一つひとつはとても小さな取組ですが、社会にむけてこの活動の大切さを投げかけていきたいと思います。
生協と農協と労協の3つの協同組合の連携事業として、大崎バイオマス事業所(あぐりーんみやぎ・宮城県)では2011年にBDF精製事業を開始。 工場用地は農協が提供し、使用済みてんぷら油の回収とBDF精製は労協が担当、回収拠点の設置とBDFの使用は生協が協力することで、この事業が成り立っています。 生協に野菜を出荷している農業法人田尻アグリワーカーズでは、使用済みてんぷら油を冬場の暖房機の燃料に、BDFをトラクターの燃料に使用しています。 野菜を購入する消費者(生協組合員)の皆さんにてんぷら油の利活用を呼びかけ、資源の循環と化石燃料の使用量をできるだけ減らした野菜づくりに、ワーカーズコープと連携して取り組んでいます。
ふじみ野そらまめ(埼玉県)は、古民家を活用した高齢者のデイサービス。 目の前にある畑では、デイサービスの利用者と一緒に野菜づくりに取り組んでいます。 開所するきっかけは、東日本大震災を経て福島県から避難してきた方々との交流から。 「避難してきた方々に地域との接点と居場所をつくりたい。」地元住民らのそうした願いから生まれた畑づくり、サロン活動を継続させるために、デイサービスを開所しました。 自分たちが使う電気も、出来るかぎり自分たちの手で。 地産地消のエネルギーを目指し、2020年に屋根に太陽光発電パネルを設置しました。 「そらまめソーラー発電所」として「みんな電力」にも登録し、余った電気は売電もしています。