ワーカーズコープ・センター事業団は、協同労働運動の牽引役を果たす組織です。
ワーカーズコープ・センター事業団は1982年日本労働者協同組合連合会(当時「中高年雇用・福祉事業団全国協議会」)の直轄事業団として出発しました。 1987年に、現組織であるセンター事業団に組織再編し、日本における労働者協同組合づくりという新しい協同組合運動に挑戦してきました。 建物管理・物流・公園管理といった委託事業から始まった私たちの事業は、介護保険をはじめとした高齢者介護、コミュニティセンターや高齢者福祉センターなどの公共施設の管理・運営、保育園・学童クラブ・児童館・児童デイサービスなどの子育ち支援、若者や障がい者・失業者・生活困窮者などの自立・就労支援などの分野に広がっています。
私たちは、どのような事業においても徹底して「7つの原則」と「3つの協同」にこだわり、働く者と市民の手で地域に必要とされる仕事をおこしてきました。 現在、全国に事業本部をおき、約400の事業所で約10,000人が就労、事業高は200億円を超えています。 一つひとつの事業所・現場が業務的にも経営的にも自立的に運営することを基本とし、全国組織としての強みを発揮できるよう全体で決めた方針に従って全国の成果・教訓を学び合いながら活動しています。
協同組合では、組合員が出し合った出資金が事業の元手になります。 私たちも「事業に必要な資金は自分たちで出し合い、働いて残す」ことを基本に、銀行等金融機関からの借金をせずに経営してきました。 センター事業団では1口5万円の出資で組合員になることができますが、事業の運転資金としては最低でも2~3か月分の資金が必要となります。 このことから、組合員一人ひとりが自分の給与の2か月分以上を目標に2口目以降の出資をする「増資運動」に取り組んでいます。